お気に入りの水場からあまり動かず、のんびり甲羅干しなどしているミドリガメたち。基本的には水棲の彼らですが、産卵は陸上で土に穴を掘って行われます。ちょうど良い場所が棲み処のそばで見つかればいいのですが……なかなかそうはいかないこともある様子です。

お目が高い

産卵はもちろん大事な行動ですから、その場所を探す母ガメたちはとてもナーバスになっているようです。いい加減な所では満足せず、陸上を500mから1000m以上も歩き回って探し続けることもありますしかも、掘った後になって、土の質や温度が気に入らなかったのか、石を掘り当ててしまったのか、卵を産まずに別の場所を探し始めることすらあります。普段あまり遠出はしないミドリガメですが、このときばかりは必死に歩き回るようですね。

ミドリガメ 移動距離

孵化した仔もまた大変

さて、やがて孵化する仔ガメですが、当然ながら水場まで戻らなくてはなりません。母ガメが苦労して見つけ、危険をかえりみず掘った産卵場所。場合によっては1000mも探し回ったとはいえ、幸い多くは最終的に水場から数mから数10m程度の距離におさまるようです。母ガメと違ってさまよい歩くわけではなく、まっすぐ水辺に向かえばそれでいいのですが……例外もあります。産卵場所が水から数100m程度離れていることもあり、この場合は仔ガメにとって決死の旅になります。目的地まで数100mとはいえ、仔の体は小さく進める距離は少しずつです。道中、イヌやカラス、自動車などの危険はもちろん、母ガメが越えられた障害を越えられないこともあるでしょう。

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まとめ

ノロマの代名詞でもあるカメですから、陸での行動は素早くはなく、地上の長旅には捕食者や自動車事故といった脅威があります。また、水場の遠くを動き回る個体を見た善意ある人が、ミドリガメの習性を知らないばかりに、かわいそうにと思って池まで戻してしまうこともあるといいます。母ガメにとっては大きな迷惑ですので、そっとしておいてあげましょう。母子ともに大きな危険をともなう、ミドリガメの繁殖についてご紹介しました。

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