日本の都市部などでは、アマガエルを割と「低い」場所、地上付近でも見かけることがあります。しかし本来彼らは樹上性で、一生のほとんどを樹幹や樹冠で暮らし、産卵の時くらいにしか樹から降りてこなかったりします。
体のつくりもヒキガエル等とはまた少し違い、ピョンピョン跳ねる動きもできますが、交互によく動く細長い手脚やその吸盤は、樹幹や枝葉での生活に適したものとなっています。

そして、そんな樹上性ガエルの中には、地を跳ねるどころか、一生地面に降りてこない種もあります。ここでは、そのうちの一種、ジュウジメドクアマガエルについて簡単にご紹介します。

ジュウジメドクアマガエルとは

南米北部の熱帯雨林に棲む、比較的大型のアマガエルです。

アマゾンミルクフロッグとも呼ばれ、これは乳状の毒液を分泌するため。ただ、見た目もどこかミルキーではあります。

ジュウジメドクアマガエル 移動距離

一生どころか、何世代も樹の上

多くのアマガエルは、産卵の時ばかりは地上に降りてきます。池などの水場がないと、オタマジャクシが育たないためです。

ところが、熱帯雨林では樹上にも水たまりがあり、ジュウジメドクアマガエルはそれを利用します。産卵場所は樹の洞に溜まった水の中です。

そこで3週間ほどかけてオタマジャクシは成体になり、また同じ樹で一生を過ごすのです。エサとなる昆虫などが豊富な熱帯雨林だからこそでしょうが、何世代も樹を離れないというのはずいぶん変わった生態ですね。

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まとめ

何世代も樹上で過ごすものには、ジュウジメドクアマガエルの他にもソバージュネコメガエルなどといった種類がいます。葉っぱをくるむようにしてコップを拵え産卵し、オタマジャクシはそこに溜まった水の中で育ちます。ジャングルの下層は危険なのでしょう、地上なんて一度だって移動しない、というのも賢いやり方かもしれません。しかし一体、彼らには地面はどう見えているのでしょうか。

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