庭先でよく見かける生き物と言えば、アリ。えっ!アリと、あまりがっかりしないでください。あの小さい体でよく働きますよね?いったいどれくらい動いているのでしょう?なぜ道に迷わないのでしょう?そこで今回は、アリの動くスピードについてお話ししたいと思います。
アリはどれくらい移動するの?
厳格な階級社会として有名なアリの世界。女王アリ、働きアリ、兵隊アリ。その話は、今日は横に置いておいて…。いったいどれくらいのスピードを出すことができると思います?
まずは身近なクロオオアリから。全国どこでも見かける体調の大きなアリです。このアリは時速0.3㎞です。
遅いと感じましたか?
でも、アリは何かを運びながら動いています。外国のアカヒアリ、実は米国で人間を2人も殺害しているんです。怖いアリなんです!
アカヒアリのそれは、人間に換算すると時速48㎞。一般道を車でゆっくりと運転するくらいのスピードです。こんな速さで追われたら人間もたまったものではありません。しかしながら、他の種にはこれを優に超すものもいます。
では、なぜアリは道に迷うことがないのでしょう?
その答えとして、ウルム大(ドイツ)などの研究チームの報告の一部を紹介します。サバクアリにすばらしい能力があることが分かりました!それは、歩数を数えることで移動距離を正確に把握できているとのこと。
これまで巣に戻る方向を光で探ることは明らかになっていました。しかし、巣までの距離をどのように把握しているかは謎でした。つまり、アリは体内に歩数計を持っていると言えますね。
まとめ
灯台下暗しとはよく言ったものです…。あまりに身近な生き物で、気にも留めていませんでした。あの小さな体にいろんな秘密が隠れていたんですね。アリを見つけても殺さずに、そっとしておいてあげてください。