コアラって移動するの?ユーカリの樹上でずっと寝てばかりいるコアラ。あまり動き回るイメージはありません。実際に、特に用がなければあまり樹から降りてもこない暮らしをしています。

エネルギーの節約、体のつくりから歩行・走行が得意ではないこと、捕食者からの安全確保、と樹の上が彼らにとっては最も好ましい場所なのでしょう。

とはいっても、日々の生活のため、また時には命がけの長旅のため、実は彼らもなかなか「歩く」ようです。ここでは、コアラの行動圏と地上移動についてご紹介します。

ホームツリーと行動圏、日々の地上移動

コアラたちはそれぞれ、ホームツリーと呼ばれる「自宅」の樹を何本も持っています。食事用はもちろん、休憩用、睡眠用、などと使い分けており、樹の種類は必ずしもユーカリとは限りません。

こういった複数のホームツリーによって形作られるのがコアラ一頭一頭の行動圏で、彼らは日々、樹と樹の間を直線的に結ぶ形で地上移動しているようです。オーストラリアのツアー会社、エキドナ・ウォークアバウトの研究チームによって、2日間かけて566メートルを移動していた個体が観察されています。

また、1回の最大地上移動距離は145メートルであるそうです。
(参考: Wild koalas walking on the ground | koala clancy, “https://koalaclancy.wordpress.com/2014/12/29/wild-koalas-walking-on-the-ground/”)
(参考: Why do koalas change trees every day? | koala clancy, “https://koalaclancy.wordpress.com/2016/07/06/why-do-koalas-change-trees-every-day/”)

親離れ

コアラ 移動距離

コアラにとって、一生で最も長い距離を移動する機会は親離れの時かもしれません。仔コアラは母親が次の仔を出産したときに独り立ちします。

メスは必ずしも毎年出産するわけではありませんが、早ければ1年、遅くとも3年後には仔は親から離れ、自分自身の樹を探しにいきます。

前述のようにユーカリの樹々にはほぼくまなく主がいますから、住人が死亡してしばらく経った「空き部屋」がなかった場合、育った森の外まで棲み処を求めて出ていかなくてはならないこともあります。

そもそも住める環境が限られていますから、新しいホームツリーを見つけるまでは危険な長距離移動を続けざるをえません。

点在する隣の森に見つかればよいのですが……居場所を見つけられなかった個体が最終的にどれほどの距離を移動することがあるのかは、よくわかっていないようです。

地上での活動は決して得意ではありませんから、イヌやキツネに襲われることも、また自動車事故によって命を落としてしまうことも多いようです。

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まとめ

に日常的な生活のための地上移動はともかく、親離れ、火事や森林の減少などで長距離を移動するのは命がけの旅になります。苦労して見つけた「自宅」の樹も最初は一本だけかもしれませんが、やがて我が物顔で動き回れる生活圏が拡がるといいですね。

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