昔と比べると目にする機会もだいぶ減りました。
しかし、闇夜に浮かぶ小さな灯りを目にすると心が安らぎます。
そこで、今回はホタルの生態について調べていきます。
主に「移動距離」に焦点を絞り、ご紹介したいと思います。
どれくらい移動するの?
世界にはおよそ2,700種ものホタルがいます。
そのうち日本のホタルは49種。
今回はその中でも最大の「ゲンジボタル」を取りあげます。
水がきれいな川に生息します。
体長は約15㎝。
黒を基調とした体色で、前胸部の左右はピンク色。
幼虫はカワニナを捕食しますが、成虫は水分を摂取するのみです。
幼虫の頃に養分をたっぷりと蓄積するそうです。
さて、気になる行動範囲について見ていきましょう。
まず、飛翔速度については、地域および行動によっても違いが見られます。
四国や九州の比較的大きな河川に生息しているゲンジボタルは、10m/秒で飛ぶことも!
関東のゲンジボタルでは、0.5m/秒くらいです。
これは、川の上や茂みの上でオスがメスを探しているスピードとあまり変わりません。
川あるいは生息地の湿地帯などを横断するときは、比較的速く(1.5m/秒くらい)で飛びます。
次に、飛翔距離あるいは飛翔範囲にも地域差が確認されています。
あきる野の生息地では、50m~100mの範囲をテリトリーとしています。
中には300mほど飛翔するものも!
他の地域では、500mから、ときには1kmも移動するものもいます。
まとめ
世界に数千種類ものホタルがいたことに、まず驚きました。
地域差はあるようですが、あの小さな体で速く飛べますよね!
初夏の幻想的な光景をいつまでも残していきたいものです。