夏になるとどこからともなく現れ網戸にはりつくカナブン!
祖父母はカナブンを見つけると、頭と下腹部を手で真っ二つにしていました。
おそらく、農作物に被害をもたらすからだと思いますが…。
いったいどこから飛んでくるのでしょうか?
そこで、今回はカナブンの生態を探っていきたいと思います。
特に注目していただきたいのは、その移動距離についてです。
どれくらい移動するの?
カナブンとは、実はハナムグリと呼ばれる昆虫の一種です。
ハナムグリの中でも大型の種になります。
日本、朝鮮半島、中国大陸に分布。
日本では、本州・四国・九州、その他の島々で生息しています。
低地から山地まで幅広く生活しています。
カナブンは、樹上を生活の場としています。
そのため足先に鋭い爪を2本持っています。
頭部は四角く、背面が平らになっています。
全身に緑褐色の金属光沢が見られます。
エサとしているのは、クヌギやコナラなどの広葉樹の樹液。
カナブンは、ハナムグリと同じく飛行能力に優れています。
その秘密は羽にありました。
前翅を閉じたまま後翅を羽ばたいて飛ぶことができます。
それゆえ、足場がなくても離陸することが可能です。
残念ながら、カナブンおよびハナムグリの移動距離を示すデータがありませんでした。
そこで、参考程度にハナムグリの飛行速度を紹介します。
ハナムグリで時速11㎞ですから、カナブンも大差ないように思われます。
あの小さな昆虫が時速11㎞とは驚きです!
まとめ
身近な生き物って意外と知っているようで知らないことがたくさんありました。
世界的にもアジアだけにしか住んでいないこと。
飛行能力に優れていること。
カナブンの翅は特別な構造をしていること。
もしカナブンを見かけたら、どれくらいのスピードで飛んでいくのか観察してみてください