機敏というよりもゆっくりといったイメージが強いサイ。日本では、動物園でしか見ることができません。
そこで今回は、野生のサイの生態の一部を追っていきたいと思います。主として、「距離」という観点から紹介していきます。
移動距離その行動範囲は?
世界中で今も生きているサイは6種。これから、その中の2種(シロサイとクロサイ)を取りあげていきます。
シロサイについて
主にアフリカ南部に分布しているほか、コンゴなどの一部にも分布。そんなシロサイが暮らすのは、草原や低木地帯。たいていオスは単独で生活し、メスと子どもたちの少数で生活している。
サイの中では最も体が大きく、大きいものでは体高2m、体長が5m近くになり、体重は4500kgにも。
植物性のものを食べ、主に地面に近い背の低い草を食べます。まれに、木の葉などを食べることも。
意外と走るのも速く、短い距離なら時速50km近くで走れます。その行動範囲は0.75㎢~8k㎡。
これは地域や食糧事情などによって異なります。しかし、一生のほとんどを同じ範囲で過ごすと考えられています。
クロサイについて
アフリカ中部の一部、アフリカ南部に分布。主にサバンナや森林、藪地などに生息しています。草食性で、木の芽や枝、樹皮、果物などを食べます。シロサイと同じくオスは単独で行動をします。
クロサイも体に似合わず、時速45㎞で走ることができます。その行動範囲は3k㎡~133k㎡。
大きな幅が見られますが、これも食料事情などによります。
まとめ
移動する距離と、食料の量が深く関係していましたね!つまり、エサとなるものが豊富にあれば移動範囲は狭くなります。
逆に、少なければ移動範囲は広くなります。この点から見れば、シロサイのほうが食糧事情に恵まれていると言えます。