コガネムシって言われてどんなものか分かりますか?
昔、童謡で歌ったくらいで姿、形もまったく知りません。
そこで、今回はコガネムシの生態を追っていきたいと思います。
特にポイントは「移動距離」についてです。
どれくらい移動するの?
話を進める前に1つだけクイズです!コガネムシの仲間はなんでしょう?
正解は、カナブンです。
カナブンの方が比較的大きな体つきをしています。
コガネムシが分布するのは北海道から九州までです。
住宅の周辺や森の近くなどに暮らしています。
ここでは、「ナガチャコガネ」について話を進めていきます。
分布は北海道から九州まで、幅広いです。
ナガチャコガネが住むのは、平地から山地にかけて。
市街地の灯火にもよく飛来します。
体長14mm前後で、体色は赤茶色。
食性は植物質で、成虫は広葉樹や針葉樹の葉を食べ、幼虫は土の中の植物の根を食べます。
お茶の産地として知られている静岡では、茶樹がその被害にあっています。
食害を受けた茶樹は、ひどい場合は60%以上の減収になるそうです。
コガネムシにも昼間に活動するものと、夜間に活動するものがいます。
ナガチャコガネは、夜行性のコガネムシです。
日没直後の約1、2時間に限って地上20㎝~30㎝を飛び回ります。
夜間に動き回るのはオスがほとんどです。
メスは地表の草の上にとどまって、あまり動きません。
そのため、ナガチャコガネの居住域が広まる可能性は低いと考えられます。
一カ所に住むということは、それだけ食害がひどくなることを意味します。
ナガチャコガネの活動のピークは6月下旬です。
まとめ
ナガチャコガネの行動範囲はとても狭いですが、その被害は甚大ですね。
お茶だけではなく、他の野菜の根もかじるそうです。
野菜を育てられている方は、ご注意ください。